マネジメントデザイン 松尾社長

株式会社マネジメントデザイン

松尾 淳一

苦手なことはやらない

若いうちに経験を積むっていうのは、本当に大切なことだと思います。だけど、今の時代って情報があふれてるから、自分で何でもできるって思ってる人が多いんですよね。別の言い方をすると、自分の経験と世の中の情報を勘違いしている。でもさ、何でもできるってことはないんですよ。成功する人っていうのは、たまたま成功しただけじゃなくて、色々なことを経験して、その中から良い選択をしている人たちなんです。
僕なりの成功法則にはなるけれど、自分が他の人と比べて何ができるかっていうのを知って、それに磨きをかけていく。それができると、自分にとってのレバレッジになるんで、あとは時代の波に乗れたら、もっといいんですけどね。だから、まずは好きなことで他の人よりできることを見つけて、それに集中することが大事なんです。それを人生の設計として考えてみると、自分自身がもっと充実した人生を送れると思います。

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プロフィール

生年月日 1973年11月4日
出身地 佐賀県
過去の良い経験 伝説の馬ディープインパクトが負けた試合に立ち会えた経験、海外出店コンサル経験
好きな食べ物 みかん
休日の過ごし方 本を読む(一日一冊本を読む) 、お城巡り、ギター弾く
尊敬する人 父親、渋沢栄一、新渡戸稲造

ヒストリー

幼少~学生時代

幼い頃に左目に傷を負い、不自由な日々を過ごしていました。医者になる夢を持っていたものの、高校1年生の進路指導で視力の問題に直面し、自分の目標を見失ってしまいました。大学進学後も、経済学部では興味を持てず、法学部へ進学しました。しかし、そこでも興味を持てず、サークルで人形劇を始めることで新たな楽しみを見つけました。サークルでは、障がいを持つ子供の親御さんたちと一緒にイベントを企画して活動していましたが、露骨な差別を目にすることもありました。このような経験から、大学時代には教育の大切さを感じ、自分で進むべき道を模索するようになりました。分厚い就活本から経営者のページを探したものの存在しなかったので、リクルートさんに相談に行きました。ありがたい入社のオファーは断りましたが、引き継ぎ相談には応じてもらいました。自分の可能性を残し、人生設計を自分で行う必要があると感じていたため、就職ではなく自分で進む道を模索することを決意していました。

社会人時代

とは言え、その過程で、社長になる前に大切なことって、当時は「他人に提案したり営業する力」と「人をまとめる力」だと気づいたんですよね。なので僕は、それを経験したくて営業を徹底的に学べる会社に入社しようと考え、厳しい企業3社に応募しました。製薬会社、通信会社、教育系のいずれも有名企業だったんですけど、全社から内定をもらうことができ、最終的に入社を決めた業界は教育系。

入社後に、成績優秀者の呑み会で常務と話して営業所を立ち上げることを許可してもらったんですよ。そこで、物件探しから社員の面接まで、色々なことを経験して、あらゆる営業スキルを習得することができました。やっぱり営業って、AIが進んでも必要な職種だと思うからこそ、この時にぎゅっと凝縮して経験できたことが財産になったと感じています。
そんな僕は、1年半ほどで退職。次のステージを探していました。
そんな時、大学時代にお世話になった先輩と再会し、先輩が経営する新しい会社を手伝うように頼まれました。僕は、営業やマネジメントの経験を活かし、オファーに応える形で社員になることを決めました。そして、当時の社長を日本一の社長にすることをミッションとし、店舗数を100まで拡大しました。その後、社長と一からコンサルティング会社を設立し、出版などのメディア戦略から会社のブランディングを経験。ゼロからいろいろなものを生み出し、形にするという貴重な経験をさせてもらいました。その甲斐もあって大企業様を顧客にするまでに成長させることができました。

創業のきっかけ

濃厚な経験を積み、30代半ばになった時のこと。震災がきっかけで、東北の様子を見に行くたびに景色が変わっているのを目の当たりにして、現場に寄り添った仕事がしたいと思うようになりました。もともと自分でやりたいという想いがあったため、このタイミングで、マネジメントデザインという会社を設立しました。
僕は、自分が経験してきたことを活かして会社を立ち上げたんです。でも、経験っていうのはあくまでも過去の経験でしかない。
経験が未来に対しては60%程度しか役に立たないことがわかったんです。実際に自分で経営をやってみると全然違うんですよね。過去の経験は役には立つけど100%ではない。そこにあるギャップっていうのはすごく大きかったですね。
過去の経験や人との出会いは、その時は偶然かも知れない。だけど、過去の経験や出会いを未来に繋げていけば、偶然は必然になると思います。偶然を必然にする。そういう仕事をしたいと思っています。
現在は、中小企業に関わることが好きで、中小機構や中小企業庁と一緒になって、日本中の会社さんに対して公的機関の講師として研修を行ったり、中小企業向けのコンサルティングや研修を行っています。また、日本教育総合学校という会社の社長も務めており、高校生向けの受験指導の学習塾や、障がいをお持ちの方向けの就労に向けての支援事業として進めています。他にも中小企業企業向けのコンサルティング会社の役員などを務めています。
全ては偶然ではなく、周りの方との縁、繋がりで1つずつ形にしていく必然だと思っています。

メッセージ

学生へのメッセージ

私は、「教育」の根幹が大人も子供も同じであることを確信しています。同じ人間ですから、その原理原則が大きく変わることはない。何歳になっても「教育」は大事なことだと思います。ただし、自分の人生に大きな影響を与える時期がいくつかあって、その1つが、20歳~25歳。この時期に何を経験するか、学ぶかってことが人生に結構大きい影響を与えると思うんですよね。

その時期は、自分の力で生きていくスタートのタイミング。言わば、自立のためのスタートとも言えます。その時期に決めておきたいことは、自分のどんな経験や長所を活かして社会に貢献していきたいか、また新しく挑戦したい領域はどんなことか、など、自分との対話が重要です。どんな職業に就きたいのか?ということよりも、自分がどうありたいか?ここを見つめるべきです。就職は自己実現のための手段の1つでしかなく、それ以外の選択肢も模索できる良い時期だと思います。今の時代は過去の先例にとらわれ過ぎる時代ではないですし。

今後の目標

僕自身の経験から、人の人生を豊かにしていくには、医療・教育・介護・福祉の4つの領域の充実が必要だと思っています。これらが充実することで、人々はより幸せに暮らせるようになります。特に教育においては、教育者の育成とともに、人々が豊かに過ごせる社会をつくる経営者たちのマインドを醸成することが必要です。また、今後は中小企業の個性が重要視され、自社の強みを活かした独自性のあるサービス提供が求められると思うので、中小企業であればあるほど、僕はエッジの効いたアドバイスをして、今よりも中小企業がより活力を発揮し、社会全体がより豊かになることを目指しています。また、次世代を担う人材の育成にも寄与していきたいと思っています。